「ノーマルエアクリをノーマル位置で使う」ことを前提に仕上げたビッグキャブセットです。見た目ノーマルですので目立ちません。音も静かです。
セッティング済、ポン付け出来ます。

セット内容
○ノーマルエアクリ（加工済、吸入量合わせてセッティング済、増量可能）
○キャブレター(ＶＭ２２[ＶＭ２６]、セッティング済、負圧燃料コック用取り出し追加済)
○インテークマニホールド（キャブレター口径に合わせて拡大済）
○リードバルブ（３枚→６枚に追加済）

○外観
完全にノーマル…と言いたいのですが数ミリ程度、エアクリーナが後ろにずれます。
相当なV100マニアでも無い限り、バレないとは思いますが…ネジは合いませんのでダミー＋別方法で固定です。

○パワー・フィーリング
キャブが大径のため、少しアクセルを捻っただけで爆発的に加速します。
ジョグなどはノーマルでそんな感じですが…ハイスロ入れた感じです。
パワー…と言うよりはトルクが明らかに増大しました。嘘のように坂道を登ります。
駆動系そのままでクラッチミートも上がります。

○音量
ノーマルと変わりません。アクセルをワイドオープンしますと少し低音が増えたか？とは感じる程度です。
特に音量には気を使い、他車種の純正パイプなどを流用しています(画像参照)。

○耐久性
仕上げてから北海道ツーに行き、走り回った結果7000kmカウントしていましたがノートラブルでした。
敢えて言うならトルクが太い分駆動系に負担がかかります。WRなどの減りが早いです。
因みに燃費は44前後でした。(CE13A K3)
○気になる部分
吸気系拡大によって流速が落ちると、ある程度仕方の無いことではあるのですが
アイドリングからの回転上昇が少し鈍くなりますので、ロケットダッシュなどは少し回転を上げておく必要があります。
分離給油対応ですが、念のため半混合にしていましたので、完全な分離給油でもオイルが足りるかは未確認です。多分足りるかと思いますが
通常、リヤタイヤが干渉することはありませんが、海外製の一部タイヤなどには妙に溝の深いものがあり、
ソレが更に雨の日に膨張するようなコンパウンドであった場合、干渉することがあります(一度ありました)
日本製タイヤなら問題ないかと思います。
純正キャブレター取り付け部片側が半分割れています。特に問題なく使用していました。
マニホールド、走行に問題は無いものの僅かに段差がありもう少し広げたほうが完璧にキャブの口径とフィットしますので、
完ぺき主義の方はサンドペーパーでお願いいたします。因みに製作はすべて手作業です。(穴あけ加工周辺除く)

液体ガスケットは隙間があると言うよりはネジを締め過ぎないための補助＋保険として塗っています。

最初は燃料コックを取り去っていましたが、常に圧が掛かり、何れ燃料が漏れ出しましたのでコック(負圧取出し)は必要です。

製作理由は
○燃費向上(キャブが大きいと必ずしも燃費が悪化するわけではありません)
○冬場の燃費悪化対策(マニュアルチョーク化)
です。

チョークを引かなくてもエンジンは掛かりますが、燃調を詰めて薄くしていると掛かりません。
チョークを引くとセルにタッチした瞬間に掛かります。
チョークは慣れるとまったく手間には感じませんが、延長ワイヤーなども御座いますので必要に応じ装着下さい。

ノーマルキャブでの44km/l走行時のプラグはかなり白いですが、
こちらのキャブでの44km/l時はまだまだ薄茶色をしています。
もう少し伸ばせるかとは思いますが、コレ以上を求めるならばPC20などのが良いかと思います。

汎用性の高いキャブレターですので、補修部品、セッティング部品も多く、V100は旧車です、PC20などでもノーマルエアクリが装着可能と思いますが、燃費とアクセルフィーリングの両立を狙い隋円タイプを選択しました。
あとは個人的にミクニフィーリングのファンですので

エアクリーナーの上側のパイプは拡張用(ボアアップ・マフラー交換など)です。現在メクラしています。
見た目もノーマルっぽくありませんので気になる方は塞いでしまって下さい。

燃費さえ良ければよかったので、JN一段下げで落ち着いていますが、始動、アイドリングはJNノーマル位置が扱いやすいので、
そこまで燃費を気にされない方はノーマル位置にして下さい。走行フィーリングは変わりませんが、燃費は36程度になりました。

アクセルワイヤーは届きませんので延長タイプをお使い下さい。
当方はアドレス110のアクセルワイヤーを使用していました。先を少し削る必要があります。
100均のヤスリで大丈夫です。勿論詳しくお伝えします。

負圧取出しのパイプはホムセンのものでＯＫです。真鍮などが望ましいです。

エアクリ－キャブ間のパイプは劣化のため取り外しました。値下げ前に万一売れてしまった場合は新品購入オマケします。
セッティングに使ったジェット類は見つかりましたらお付けします。

疑問点は質問下さい。

（2022年 8月 16日 20時 02分 追加）
組み合わせていたアクセルワイヤーも残っていましたらお付けします。後日確認して追記させていただきます。

（2022年 8月 17日 23時 51分 追加）
ノーマルエンジン、触媒付きサイレンサーではスロットル開度の3割程度しか使い切れませんでした。
特にK3は燃費向上のためか吸気ポートが細く、吸入量が少ないです。
トルクアップ、ハイスロ効果は確実ですが、ポート加工、ボアアップ、規制前マフラーなどで本来の性能を発揮出来るかと思います。

（2022年 8月 20日 20時 22分 追加）
ワイヤーの確認は来週になります。

44km/lは吸気以外ほぼノーマルの数値ですが、一部変更点が御座いました。
そのパーツもオマケ同梱させていただきます。(お楽しみです)

燃費は飛ばしても安定して44or飛ばさなければより良く、飛ばすと40以下、と選ぶこともできます(方法はお伝えします)
過去最高燃費は54.1km/lでした。純正キャブレターには構造上の問題があるようで、
フルノーマルで飛ばしてもいないのにピストンが溶けたことがあり…
純正を外したかったことも制作理由でした。現在燃費が40以下の方は大丈夫かと思いますが。